出会い、動き出す運命

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崖の縁に手をつき下を覗きこむ。 まず見えたのがチャチャブー達。 目線を手前に下げる、しかし相手が見えてこない。 そして、真下を見たとき彼は驚いた。 ――人だ、女の人がいる。 他にモンスターがいた様子もなく、奴等の相手をしていたのは彼女だとリクヤは確信した。 ――しかし、当の女性は体を崖の壁に預け、座り込んでしまっている。 よく見ると、肩を大きく上下させ、それ以上動く気配がない。 そして奴等の間からキングチャチャブーが姿を表す。 リクヤはまずいと思うやいなやバックをあさり、下の女性に 「目を閉じて!」 ――と、叫び取り出した閃光玉を思いきり投げた。
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