同居人は生きる伝説

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?Side 「う…、う…ん…?」 柔らかい感触で目が醒めた。 最初に見えたのはパッと見、布製の天井。 上半身を持ち上げ、自分の体を確かめる。 胴、包帯が巻いてある。 腕、同じく。 足、同じく。 ――いや、腰から太股の半分程まで一枚です布が巻いてあった。 「しかし……包帯だらけだな」 小さく呟き周りを見渡すと、出口-と、言うよりそこしか無い-が目にはいった。 外を覗くと焚き火があり、その側に男-いや、まだ男の子だな-がいる。 私が警戒しつつも近付こうとすると 「あ、目が覚めましたか」 ――こちらを振り向き、応えてきた。
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