同居人は生きる伝説

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「お前、ハンターか?」 立ったまま聞き返す。 隙は見せず、且つ自然体にちかく。 「はい、リクヤ・ラークライトっていいます。あの…ごめんなさい」 彼、リクヤが名乗った後急に謝ってきた。 私はきょとん…と、次の言葉を待つ。 「あの…その…、手当てするときに裸を……」 最後は尻すぼみをしてしまっている。 ――よく見ると俯いた顔は真っ赤だ。 「でっ、でも、見てません、だけど柔らかくて…あぅぅ…」 微笑ましくてつい警戒も解けてしまった。 何だかこれ以上は可哀相だな。 助け船を出すとするか。 「いや、構わないよ。それより私の話を聞いてくれないか?、君も聞きたい事があるだろ?」
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