同居人は生きる伝説

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風が樹々を揺らす音を聞き、待つ事数秒。 えぇぇ!?と、彼の驚愕の声が響いた。 「黒龍って、三日前に撃退された!?」 「あぁ、そうだ」 私にとっては特に驚く事では無いので、しれっと応える。 ――しかし、人間に負けるとは思わなかった、ハンターも侮れんな…うん。 「でも、何で今は人の姿なんですか?」 若干困惑して聞いてきた。 その答えは、 「私もこんな事は初めてだ」 こちらが知りたい。 「リクヤは何か知らないか?」 せめて手掛かりになる事でも、と思い聞き返したが 「すいません、僕もこんな事は初めて聞きました」 私が求めた事は反ってこなかった。
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