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リクヤの顔が俯く。
それを見て慌てて取り繕う。
「いっいや…リクヤ、君が悪い訳じゃないんだ、落ち込まないでくれ」
はい…と、最初より幾らか沈んだ声で彼が返してくると、女性は一呼吸置いて――じゃあ……君が考えてくれ――と、言った。
はい?――リクヤが惚けた様に応えると、
苦笑いぎみに、
「ハハハ…、自分では良い名が浮かばなくてな、任せきりで悪いんだがリクヤが名付けてくれないか?」
――彼にそう、言ってきた。
「え!?…でもいいんですか?、僕が考えても」
驚き、聞き返すと彼女は。
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