同居人は生きる伝説

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荷台には男が乗っていて――おう、元気そうだな――と、挨拶をしており、彼――リクヤも、はにかみながら応えている。 「採集クエストだからもっと早く終わると思ったんだが、ん?」 そう言って男が、ふと周りに視線を流すとこちらに来る女性が目にはいった。 「えらい別品さんじゃないか、どうしたんだ?」 「あっ、彼女はリディアさんって言って森でチャチャブーに襲われてるところを助けたんです。いく宛が無いから一緒に村に行こうって話してたんです」 「ほ~う、よしわかった。そう言う事ならとっとと乗りな。すぐに送ってやるよ」 男はクイッと握った手の親指を立て荷台を指した。
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