出会い、動き出す運命

3/12
前へ
/152ページ
次へ
現在女性が走っているところは高く生い茂る樹木で周囲が薄暗い、にもかかわらず腰の高さを越える草木で見通しが悪かった。 しかし何故その美しい顔を歪めてまで全力疾走しているのか。 それは彼女が走り抜けた後。 すぐにその草場が激しく揺れた。 何者かはわからないが彼女は追われていたのだ。 「ん?」 随分と走り、いい加減にどうしたものかと思い始めたところ、先が少しづつ明るくなってきた。 (しめた!) この森を抜けることさえできれば状況は好転できる。 そう思い一気に突破する 「あ……!」 しかし抜けた先は崖が窪んだ袋小路だった。 どうやら上手く誘いこまれてしまったらしい。
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1024人が本棚に入れています
本棚に追加