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現在女性が走っているところは高く生い茂る樹木で周囲が薄暗い、にもかかわらず腰の高さを越える草木で見通しが悪かった。
しかし何故その美しい顔を歪めてまで全力疾走しているのか。
それは彼女が走り抜けた後。
すぐにその草場が激しく揺れた。
何者かはわからないが彼女は追われていたのだ。
「ん?」
随分と走り、いい加減にどうしたものかと思い始めたところ、先が少しづつ明るくなってきた。
(しめた!)
この森を抜けることさえできれば状況は好転できる。
そう思い一気に突破する
「あ……!」
しかし抜けた先は崖が窪んだ袋小路だった。
どうやら上手く誘いこまれてしまったらしい。
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