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僕は毎日職員室に行く。
僕はいつものに先生の席に行き、参考書の問題の質問をする。
先生はいつも、明確な言葉で僕の質問に答えを出してくれる。
でも、僕は先生の声は脳のデータディスクに記憶させるが内容など聞いていなかった。
僕はあの癖で先生を見る。
教室と違って今度は先生の細部まで。
うなじ、鎖骨、手の甲、指先…
見れるもの全てを注視する。
でも先生は気付かない。
先生は一生懸命に僕の要求に応えようとしてる最中だった。
質問が終わると、僕は丁寧にお礼を言う。
先生の中にある僕のイメージを少しでも良くするために。
そしてまた僕は、トイレに行く。
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