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「今日は跳び箱だ」
「え~?」
「文句言うな、ほら、係りのやつ用意してこい」
皆のブーイングの中、跳び箱が用意された。
「今日全員が何段でもいいから跳べたらバレーボールやるぞ」
「本当?!」
皆喜んでいた。皆頑張って跳んでいた。
「私大丈夫かな?」
「大丈夫だよ春香!何段でも良いって言ってたでしょ?」
「でもさ~」
「奏は何段まで跳べる?」
「俺か?確か11段までしかなかったから最高はそれだな」
「か~負けたぜ俺9段までだ」
「でもそこまで跳べたら十分じゃねえか?」
「嫌味にしか聞こえねぇよ」
「そうか?」
「(これが悪気無しで言ってるから怒れねぇんだよな~)」
「?どうした?」
「なんでもねえよ」
「?」
「次、高城」
「あ、はい」
只今10段
タタタタ、ダン、ストン
華麗に決めてくれました。
「キャー!奏君すごーい!!」
「本当だよね!!」
「あんたの彼氏は本当人気だね~」
「でもちょっと複雑」
「奏君なら大丈夫でしょ」
「なんで言い切れるの?」
「奏君には内緒って言われてたけど。結構私に相談してたのよ?」
「え?」
「どんな人が好みとか色々とね!」
「私も卓哉の事で相談してたから、おあいこなんだけどね」
「春香の彼氏卓哉君だもんね」
「そ!それで相談にのってもらってたの」
「そうだったんだ」
「だから心配すること無いよ」
「そうだね!うん!元気が湧いてきたよ!」
「そうそう、その調子!」
「次、高橋!」
「あ、はい!」
女子は只今6段
ストン!
蘭も華麗に決めちゃいました。
「やっぱり蘭ちゃん可愛いよな~」
「奏と蘭ちゃんって結構お似合いだよな~」
「美男美女だよな~」
「入る隙間ないよな~」
「残念だよな~」
「でも応援してやろうぜ」
『そうだな』
皆影から二人を見守っていた。
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