第1話

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「今日は跳び箱だ」 「え~?」 「文句言うな、ほら、係りのやつ用意してこい」 皆のブーイングの中、跳び箱が用意された。 「今日全員が何段でもいいから跳べたらバレーボールやるぞ」 「本当?!」 皆喜んでいた。皆頑張って跳んでいた。 「私大丈夫かな?」 「大丈夫だよ春香!何段でも良いって言ってたでしょ?」 「でもさ~」 「奏は何段まで跳べる?」 「俺か?確か11段までしかなかったから最高はそれだな」 「か~負けたぜ俺9段までだ」 「でもそこまで跳べたら十分じゃねえか?」 「嫌味にしか聞こえねぇよ」 「そうか?」 「(これが悪気無しで言ってるから怒れねぇんだよな~)」 「?どうした?」 「なんでもねえよ」 「?」 「次、高城」 「あ、はい」 只今10段 タタタタ、ダン、ストン 華麗に決めてくれました。 「キャー!奏君すごーい!!」 「本当だよね!!」 「あんたの彼氏は本当人気だね~」 「でもちょっと複雑」 「奏君なら大丈夫でしょ」 「なんで言い切れるの?」 「奏君には内緒って言われてたけど。結構私に相談してたのよ?」 「え?」 「どんな人が好みとか色々とね!」 「私も卓哉の事で相談してたから、おあいこなんだけどね」 「春香の彼氏卓哉君だもんね」 「そ!それで相談にのってもらってたの」 「そうだったんだ」 「だから心配すること無いよ」 「そうだね!うん!元気が湧いてきたよ!」 「そうそう、その調子!」 「次、高橋!」 「あ、はい!」 女子は只今6段 ストン! 蘭も華麗に決めちゃいました。 「やっぱり蘭ちゃん可愛いよな~」 「奏と蘭ちゃんって結構お似合いだよな~」 「美男美女だよな~」 「入る隙間ないよな~」 「残念だよな~」 「でも応援してやろうぜ」 『そうだな』 皆影から二人を見守っていた。
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