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「や、なによ、この風!」
「ラロッカちゃん、どうやら
そのカサはドイツ製では無い
みたいだね。ドイツ製ならば
そんなことになるはずはな
い!」
パーラ・ボーイ君は、オチ
ョコになったラロッカちゃん
のカサを見て目を輝かせまし
た。日頃カサを使わないパー
ラー・ボーイ君は、はじめて
オチョコになったカサを見た
のです。
パーラー・ボーイ君は、自
分もカサがほしくなって、急
いで家へ向かって駆けだしま
した。
「ちょっと、パーラー・ボー
イ君どこ行くの?」
「パーラー・ボーイ君! 君
みたいな子はヨーロッパじゃ
通用しないよ!」
なにも言わず、いきなり走
り去っていくパーラー・ボー
イ君に向かって、ラロッカち
ゃんとハラルド君は言いまし
た。
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