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帰り道、小さなお店でお父
さんに買ってもらったアイス
クリームを食べながら、2人
で自転車を押して歩いている
と、お父さんの携帯にお母さ
んから電話が掛かってきまし
た。
「料理がもう冷めちゃったわ
よ、早く帰ってきなさい!」
怒っている声が受話器から
もれて、パーラー・ボーイ君
にも聞こえてきます。
お父さんは慌てて、パーラ
ー・ボーイ君のことを後ろに
乗せ、自分でパーラー・ボー
イ君の子供用の小さな自転車
を漕いで家へ向かいました。
パーラー・ボーイ君は自転
車の後ろで、アイスをほおば
りながら、こころの中で、
「明日もいっしょに自転車の
る練習しようね、お父さん」
と言いました。
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