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「それとさ、最後だから言っとくけど・・・・・・・」
気の聞いた言葉を捜す俺に、彼女は構わず話を続ける。
ていうか最後ってどういうことだ?
「私のこと見たことない?初めて会ったのって一ヶ月前なんかじゃないと思うよ」
・・・・・・・・・この子は何を言っているんだ?
まったくわからない。
「何を言ってるの?」
「だからさぁ、見覚えないわけ?」
つまらなそうな顔で今度は携帯を指差している。
慌てて手にとって開いたが何もわからない。
「なんだっていうんだ」
苛立ちで彼女の目をまっすぐに見ることができない。
『ガチャッ』
俺が焦っている間に、なぜか玄関の扉が開いた。
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