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「おじゃましまぁす」
「ごめんね、ちょっとちらかってるけど」
なんてお決まりのやり取りをして、コーヒーを出す。
ものめずらしそうに部屋を見回す彼女の横顔がまた可愛く見える。
たまらなく愛しくてそっと抱きしめてやった。
彼女はいつものように何も言わずにそっと俺の背中に手を回す。
しばらくして離れると、彼女はほんのりと顔を赤らめていた。
そこで俺の目に飛び込んできた携帯電話。
そういえばと思ってあいつの携帯から見つけた写真を彼女に見せる。
もう彼女がいることを彼女は知っているからたまに愚痴を聞いてもらったりもしている。
これはその延長みたいなものだ。
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