中編小説

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やっぱ歩くと脚が痛い。
奴が仕事に行った隙に部屋を出て、自分の組に向かっている。
どうなるか分らない。でも、1つはっきりした事は、俺は奴を殺せない。
好きなのか、なんなのかは分らないが、とにかく組に帰って豊嶋暗殺を辞めさせないと。
久々に顔出した組は、やけに静まり、否応無しに緊張を高める。
雑居ビルの2階。頭の部屋にそのまま入って行く。
顔の知れた幹部。
頭に直接、豊嶋暗殺を辞めて貰うのと、自分が組を足抜けする事を土下座して頼む。