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もう一度キスされ、頭の中も体も溶されるような気分になる。
「そんな潤んだ目で見つめられたら、止められなくなるな。」
あまりの気持ち良さに、唇が離れるのが惜しい。
ん…止められないって…キスを?
無意識にねだるように、じっと相手の目を見る。
そっと体を寄せて来られ、耳に唇が当る。
当った箇所が熱い。
「…病院っていうのも、禁欲的でそそられるな。それに…」
薄く硬い病院着越しに胸を撫でられ、突起を摘まれる。
嬌声を上げ、体が無意識に跳ねる。
「脱がし易そうだし、形が見えるのが…余計いやらしい。」
着たくて着てる訳じゃないし!!つうか、俺の服は?
体を起こそうとするが、ベッドに押しつけられる。
意地悪く、クスッと笑い。
「今度は逃がさないよ。」
と、また耳に唇が当てられ、低く格好いい声で囁かれる。
ゾクッと全身に寒気に似た泡立たを感じる。なのに、体はどこも溶けそうなほど熱い。
【終】
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