トモx光一

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あれから一週間連絡をとってない。 クラスが違うとなかなか会うって事も無くて、今までみたいに俺が会いに行くか、トモが来てくれるかしない限り、すれ違う事も無くて… やっぱ…あの人と付き合ってんのかな…俺に告ったのは、ただの冗談かな…からかわれただけだったのかな… 校舎裏の掃除の途中、最近癖になりつつある大きなため息をつく。 「佐伯くん…今、いい?」 急に声をかけられ、振り返る。 この前トモとデートしてた先輩の親友。 トモの事か…気が重い… 「なんすか」 「突然なんだけど、私と付き合ってください!」 は??!!え?俺? 頭を深々ぶかと下げている先輩をぼーっと見る。 この人の親友がトモと付き合ってる…俺がこの人と付き合ったらトモの情報が取れる?トモに、はらいせも出来るし… でも… 「すみません。俺、好きな人がいます。かなり絶望的だけど… 友達ってのじゃ駄目っすか? その人の事、諦め着いたらっていうんじゃ…」 自分に都合のいい条件。俺…嫌な奴。 でも女の先輩は笑顔で「それでもいい」と言い、番号とアドを交換した。
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