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後日、トモが教えてくれたが、文化祭の時のは俺の手に着いた朱絵の具がトモの肩に付いた物で、怪我はしてなかったし、連絡が無かったのも、水泳の練習が忙しくて時間が無くって、日曜も二人でデートだと思って、無理に時間を開けてくれたらしいι
鹿川先輩は同じスイミングクラブにいた事があって、俺に性格が似てるから相談してたらしく、鹿川先輩はホモも気にしない人らしいι
お化け屋敷で鹿川先輩にキスしたと思ったのは、鹿川先輩のコンタクトがずれたのを直してあげてたらしいι
「一人で悩んで一人で落ち込んでるあたり、やっぱ光一だよな」
いつものように頭を撫でられる。
どうせ俺の早とちりですι
でも、非を全部認めたくなくて
「お前がちゃんと恋人扱いしてくれりゃぁ悩まずに済んだんだろ!」
と、逆ギレして、さっき見つけたトモの弱い脇腹を擽る。
「止めろって、いいのかそんな事して!!」
逆襲に俺の弱い、骨盤の横をグリグリと触られ
「あっ…そこヤダ!…ごめんなさい!!」
とっさに謝る。
キスされ、じっとトモを見る。
「ちゃんと恋人扱いしてるんだから、今度こそ信じろよ?」
トモに言われ、素直に頷き、体をトモに預ける。
「うん…わかってる」
【終】
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