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ジリリリリリリリリリ!!!!!!!
午前7時、目覚しの音で目が覚めた。
「もう朝か…」
私は布団の中でそんなことを呟くとすぐさま枕元にある目覚しを手探りで探し、その目覚しを止めた。
休日なのでそのまま二度寝しても良かったのだが、そんな気分にはなれず私は上体を起き上げた。
布団から出ると冬の冷たい風が身体を突き刺す。寒さに堪えながら玄関のドアを開け新聞を取り出し部屋に戻ろうとしてある違和感に気付き後ろを振り返る。そこには小さな黒猫が白い封筒を咥えていた。封筒には濃い字で私の名前が書いてある。
「私の?」
私は猫の咥えていた封筒を取り裏表を見てみる。しかし差出人の名前は書いておらず自分の名前しか書いてなかった。
私はその猫を抱き抱えると部屋に戻った。
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