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「急がなくっちゃ…」
息を切らしながら呟く
時計を確認すると時刻は既に午後1時を回っている
待ち合わせをした時間はとっくに過ぎていた
「どうして今日にかぎって目覚ましを忘れるのよ!!」と、つい自分で自分に文句を言ってしまう
確かに寝坊はいつもの事だが何もこんな日に忘れるなんて…
「まだ…待っていてくれてるかな…」
不安に駆られて急ぐ足を更に早める
まだ寒い3月
木陰に雪が残る散歩道を彼女は走っていた…
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