「終わりの見えない道」

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僕は自分の名前が嫌いだ。親が願ったような人にはなれないからだ。期待?未来?そんなもの僕にとっては重たいだけだ。 「…たい…さい…大星…起きなさい…」 遠くから僕を呼ぶ声がする。僕の嫌いな名を呼ぶ声が。 「今起きるよ母さん」 でも僕はそんなこと言った事はない。親の反応が面倒だからだ。決して顔にもださない。その名を呼ばれる度に腹が立つ。でも決して悟らせない。
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