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ウエイトレスが手際よく皿を片しているのを横目で見つつ、リウォードは物欲しそうな目でヴァンをちらりと見やる。
その視線に、またかと彼は苦笑して慣れた様子でメニューのあるページを開いた。
「お姉さん、追加でここに書いてあるやつ一種類ずつちょーだい!!」
「・・・一種類ずつ、ですか??」
ウエイトレスは不思議そうに首を傾げる。
ヴァンが人差し指を置いた場所は「デザート」と書かれ、10に近い品数が並んでいるところだった。
「そ。俺、こう見えて甘い物に目がないんだ。そゆことでよろしく!」
ニコリと少年のように笑う男に、かしこまりました。と笑顔で応えると、彼女は皿と伝票を持って奥へと消えていった。
「あ、ありがと・・・」
そっぽを向いたリウォードは消え入りそうな声でそう呟く。
「ん、気にすんなー。・・・つーか、べつに可笑しくないから自分で頼めばいーのに」
ヴァンは少し呆れながらも、普段と違う少年の様子を微笑ましそうに眺め、返事をした。
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