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十分後・・・
鈴 「入りますよ。」
襖の向こう側からうどんげの声がする。
優 「はい。」
鈴 「すぐに引きますね。」
うどんげは布団一式を優の部屋に引いた。
優 「ありがとう。」
鈴 「いいですよ。」
会話をしていると・・・
? 「これ誰?」
優 「(あれは!さっきの兎!)」
? 「鈴仙、これ誰?」
優 「これというのをやめてくれ。」
鈴 「彼は‘鈴華山 優’さん。外の世界から来たらしいの。」
? 「へぇ~」
優 「よろしく。」
? 「よろしくね!」
優 「・・・・・・」
? 「・・・・・・」
優 「(なんだ・・・この空気。なにか、話さなければ不味いよな。)」
優 「あの、名前は?」
? 「因幡てゐ。」
優 「へぇ。」
優 「よろしく。」
因 「どこから来たの?」
優 「(えらい唐突に。)実は覚えていないんだ。」
鈴 「てゐ、そこまでにして、少し休めてあげて。」
因 「わかった。」
優 「(思ったより素直だな。)」
優はてゐの本性をまだ知らない・・・
鈴 「体を休めてくださいね。」
八 「優。」
優 「(休む暇ねーー!)」
優 「なんですか?」
八 「あなたの能力の名前がわかったのよ!」
優 「!!」
八 「あなたの能力は・・・」
静寂させる程度の能力。
優 「静寂?」
八 「あなたは‘目’を青くさせることが出来るはずよ。」
優 「そんなんことができるんですか?」
八 「物の試しにやってみなさい。」
優 「はい。」
全くやり方のわからないまま適当にやってみた。
すると・・・・・
優 「どうですか?」
永琳が少し眠たそうにしている。
八 「できてるわね。」
優 「大丈夫ですか?」
八 「大丈夫よ。さっき薬飲んどいたから。」
八 「うどんげ、やりなさい。」
鈴 「いいんですか?」
八 「大丈夫よ、発動中だから。」
鈴 「それでは・・・」
八 「ほんとは、優曇華の目を見ると、狂ってしまうのよ。でもあなたの能力でそれを抑えているのよ。」
八 「二人とも解除!」
優・鈴 「はい。」
目の色が戻った。
優 「これが能力・・・」
八 「そうよ。これから有効に使いなさい。」
優 「わかりました。」
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