Secret Sensation

at The Classroom

初めに自己紹介スピーチがあった。
出席順で２番目か。
少し緊張するけど早めに終わってラッキーと思った。
１番目の赤田裕之がスピーチを始めた。
まずい。
めちゃくちゃウケてる。
こいつの後とか……死刑だ。
面白い事を考える暇もなく
俺の番が来た。
まず名前を言ったが何も浮かばなかった。
諦めて座ってしまった。
先生が｢もぉちょっと｣と言った。
はぁ？無理だろ。と思いながら立った。
困ってしまい、つい赤田を見た。
奴の頭はオモシロの宝庫だった。赤田のおかげで助かった。
ややうけで次に繋いだ。
次の宇佐美翔太はドン滑りで戦死した。
ドンマイと笑いかけてやった。
宇佐美は微笑んだ。
ここでの友達ができた。
赤田が後ろ向いて話し掛けてきた。
｢さっき俺も同じボケかんがえてたさ｣
ドキッとした。
続けて
｢俺らセンスあうかもな｣
安心した。
不審がられたらおわりだ。
絶対バレないようにしよう。
俺はまた強く誓った。