正午

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正午

今日という日が半分終わった       空には雲がうかんだ       相変わらず車は走る       遠くで犬の声が聴こえる       バルコニーから眺めた景色の中に       猫がうずくまっているのが見えて       なんとなくどうでもよくなった       急ぎすぎた人達を       知ってか知らずか遠目に眺める       窓辺に転がったビー玉が       風に吹かれてまた転がった       何も言わない正午の空気に       私は何を期待しているのだろう      
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