7人が本棚に入れています
本棚に追加
正午
今日という日が半分終わった
空には雲がうかんだ
相変わらず車は走る
遠くで犬の声が聴こえる
バルコニーから眺めた景色の中に
猫がうずくまっているのが見えて
なんとなくどうでもよくなった
急ぎすぎた人達を
知ってか知らずか遠目に眺める
窓辺に転がったビー玉が
風に吹かれてまた転がった
何も言わない正午の空気に
私は何を期待しているのだろう
最初のコメントを投稿しよう!