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今日も可愛い。
本当に可愛い。
ボクの運命の人…。
名前は?
年齢は?
好きな男性のタイプは?
好きな色は?
は~…知りたい事だらけだ。
話しかけたいが、話しかけられない。もどかしい。
そんな事を考えながらボクは、店の中を落ち着きなく歩き回った。
「お客様、何かお探しですか?」
はっとして声の方を見る。
彼女だ!
彼女から話しかけてきた!
やっぱり彼女もボクを気に掛けていたんだ。
ふと左胸に目をやると、『高柳』という名札が目に入った。
(高柳さんか…下の名前はなんていうのかな?)
「お客様?」
再び はっとする。
えぇい!ボクがんばれー!
「しししし下の名前はなんて言うのですか?」
聞けた!かなりどもってしまったが聞けた!!
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