変化

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わたしは声のした方に、恐る恐る向きを変えた。 (どぅか、あのオヤジじゃありませんよぉに…) 祈りながら、振りかえった。 心臓がドクンと大きく脈を打った。 そこに立っていたのは、あのオヤジだった。 オヤジはニヤニヤと気持ち悪い笑顔を浮かべている。…しかも尋常じゃないほど汗をかいている。 怖い… キモい… わたしの気持ちも知らずに、そのオヤジは話を続けた。 「どこに住んでるの?」 会って間もない人にそんな個人情報言えるかっつーの!! 「それは…ちょっと…」 オヤジは、ひるむコトなく次の質問をしてきた。 「す…好きなタイプとかどんな人?」 「カッコイィ人…です。」 ありきたりな答えで答えとけば大丈夫でしょ。 あー!!早くマコト来てー!! 心の中で叫んでみる。 「これから食事に…」 「リカ!」 オヤジの言葉を遮るよぅに、わたしを呼ぶ声がした。
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