出会い

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「どぅぞ」 ニコッと笑うと頬に出るえくぼが可愛らしい 今年入社したミキちゃん 「あ…ありがとう」 ボクはうまく笑えていただろうか? 多分ひきつっていたと思う 女子がボクにお茶を入れてくれるなんて、かれこれ何ヵ月ぶりだ? …いや 何年単位の話だろうか? ミキちゃんはボクに気があるのだろうか? きっとそうに違いない。 じゃなかったらわざわざお茶なんて持ってきてくれないだろうしな。 ミキちゃんとは20歳くらいの歳の差があるのかー。 ミキちゃんの親とあまり変わらない歳なのかもしれないな。もしミキちゃんと結婚することになったら、向こうの親は許してくれるだろうか… なんてことを考えながらミキちゃんを目で追うと、さっきの女子社員がボクのミキちゃんに話しかけていた。 「ミキちゃん春日野に下手に優しくすると、気があるって勘違いされるよ~。あいつブサイクでキモいくせに妙にナルシストだから。」 ボクのミキちゃんになんてこと吹き込むんだ!! ミキちゃん!言ってやれ!君が虜となった、ボクの魅力を!そのバカ女に分からせてやるんだ。
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