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忍者、また刺客!
─── 夜中 PM 04:00
「ぐか───……」
色気も無いイビキをかいて寝ているのはこの小説のヒロインであろう深澤葵。
自室でいつものようにグッスリと寝ている。
カタリ…
葵のイビキが響く部屋に、小さな物音がした。
鍵を閉めていた筈の部屋の窓が開く。誰かが中へと入ってきた。
「…………」
静かに、寝ている葵に近付いていく。手には短刀。
「……ごめんね、葵さん」
ブスリ、とその短刀を葵に突き刺した。刺した場所からは赤い血が噴き出る。部屋中に、トマトの臭いが充満する。
……トマトの臭いが。
「は、はは…は、死ぬかと思ったァァァアアア!!!(半泣)」
「!!!」
短刀を持った者は急いで部屋の窓へ向かう。
「止まれ」
その窓には禮夜が座っていた。
「ら、禮夜!死ぬかと思ったじゃないか!!僕は嫌だって言ったのに!!!」
「別途(ベッド)に穴開けたから平気だろう。お前には刺さらない」
「あーあーベッドがトマトケチャップだらけだよ」
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