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「なぁなぁ、禮夜はどんなスポーツが得意なんだ?うちの部に来て欲しいな」
野球部の男子が禮夜を勧誘して来る。
「スポ?」
「得意な運動だってさ」
「………運動をした事が無いから何とも言えん」
周りの生徒はビックリ。どうしたらそんなにいいスタイルが作れるんだと騒ぎだす女子。
「強いて言うなら…高く飛ぶのが得意だ」
「ああ、高跳びか?最高は何m?」
「最近は測って無いが、10歳の頃は9尺…いや、6尺か?」
しゃ、尺?尺ですか?
「じゃあよ、次の授業体育だから先生に言って測ってもらおーぜ」
「賛成賛成!隆也君もね!」
クラスの奴らは次々に決めていく。何が何だか良くわからない禮夜。
とりあえず禮夜に一言。
本気で跳ぶな!! …と言いたいけれど、本気跳びを見るのは初めてなんで
本気で跳べ!!!
「じゃあ俺、先生に高跳びやるよーに言ってくるからよ!」
「頼んだぜヨッちゃん!」
クラスの奴らは着々とジャージに着替えた。
禮夜もクラスの男子に手伝ってもらって…
僕達はグラウンドに向かった。
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