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「禮夜、アレ!」
誰かが烏達の襲撃を受けている。
「おい、そこのお前」
「!!!」
禮夜が声をかけると襲撃をしていた烏達がサッ、と退く。
「もう逃げられないぞ…大人しく正体を現したらどうだ」
刺客は構えていた短刀をしまった。月明かりで少しずつ姿が現れる。
「さすが禮夜。まさか烏を使うなんて思ってもみなかったよ」
「!! 隆也…?!」
暗闇から姿を現したのは、昨日仲良くしていた友人、高田隆也。
「なんで隆也君が…なんで僕を襲ったんだい?!」
「あのさー『隆也』って呼ばないでくれないか?」
隆也君は懐から大きなウチワのような物を取り出した。
「…俺の本当の名前は、『武田 館』なんだよ」
禮夜の顔が真っ青になる。
『武田』って…禮夜が暗殺しようとした…『武田信玄』と一緒じゃないか。
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