忍者、全て知る!

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忍者、全て知る!

さてさて、僕の目の前には自称・忍者さんが正座をして座っております。 まずはどこから説明すれば良いものか…。 「えっと、まず…ここは未来になります。禮夜が居た時代よりずっと未来。決して南蛮ではないからね」 「わかった」 「次に…うーん、未だに禮夜が忍者だってあまり実感が湧かないんですが…」 僕の想像していた『忍者』は全身黒に覆われていて、口に巻物をくわえて手を合わせて(印を組んで)ドロン!だったのに。 目の前には自分とはそう年も変わらなそうな男の子。黒服ではなく深緑で袖の長い服。 歴史の教科書、間違ってるじゃないのさ! 「そんな事を言われてもな…忍者なんだから仕方無いだろ」 「じゃあさ、ドロンッて消えてよ!」 「馬鹿か。あれは格好つけたがりな奴がやる事さ。普通なら煙幕なんて使わないさ」 「え、そうなの?」 禮夜の返答に驚いた。 「煙幕を撒く時間があるならサッサとその場からおさらばするぞ」 それもそうだ。煙幕を撒いているうちに捕まるよね普通なら…。 「それにな『消える』んじゃない『移動する』んだよ。そんな簡単に人間が消える訳が無いだろう」 「じゃ、じゃあ!分身とかは…」 「アレは残像だ。人間が増える訳無いだろう」
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