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チラリと禮夜を見れば凄くいい笑顔で笑っている。
こ の 野 郎 !!
お母さんに何したコイツ!
「実は…両親が戦に行ってしまいまして…」
「戦?」
禮夜はしまった、と言った顔をして急いで訂正する。
「あー…いえ、『仕事』です。それで暫くは此方で預かって頂けないかと…」
「まぁ、大変ね~!禮夜君だったらいくら居ても構わないわよ~!ね、葵!」
お母さん、アンタ騙されてるよ…そこのいい笑顔の男に騙されてるよ…!!
「…………ウン、カマワナイヨ」
「何よ嫌そうな顔して…お夕飯まだだから二階で積もる話でもして来なさい?」
「はい!『葵ちゃん』行こう…?」
ムカつく程いい笑顔。
『へッへッへ…了承とやらを得てやったぜ』
とも言わんばかりの笑顔だ。
と言うか、『葵ちゃん』と呼ぶな気持ち悪い!鳥肌がたつ!(酷
禮夜は二階に上がり、僕の部屋に入りドアを閉めた。
「さて…、これで暫くは此処に居れるなぁ?」
「お母さんに何したんだよっ!」
「一種の催眠術だ。お前の母親に『禮夜はいとこ』だとすり込んだだけだ」
それは忍術と違うんですか?本当は忍術使えるんじゃないですか貴方。
とりあえず、突っ込まないでおいた。
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