白坂 圭 4

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「……」 ……よーく考えさせるなよ。 気付いていても認めたくない方向へ行きそうになるじゃねえか。 片手でグラスの縁を持ち、カランと音を立てさせる。 「……。 若干約1名……」 「えっ、いるの?」 晃司が興味津々でテーブルに手をつき、前のめりになる。 「なんとなく気付けば目で追ってたり、気に掛けてたりするって程度だけど」 「圭」 晃司は正面へ向き直り、俺の肩をポンと叩く。 「何?」 「それ、恋の始まり」 「は?」 こっ恥ずかしいセリフをキラキラした目で言う晃司。
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