咀嚼

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あの優しかった吉江さんの隣を虫がウネウねと伸縮しながら私の牛乳を飲み干した隆司のような眼でいやらしく私を犯そうと付け狙うのです。あの時私が金槌で叩き潰すということ。つまり電磁波の恐怖。大いなる神が私に与える知識の根源であり、かつ、(アギラ神以外に)波動の形で降り注ぐわけがありません。隆司の首が煩い。煩いのに首だけなのに煩い。だから吉江さんがまた不機嫌になることをわからないのです。宇宙線による干渉で背中がチクチクしますがまだ眠るわけには行きません私まで
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