0人が本棚に入れています
本棚に追加
それから、ビデオ配線も出来ないまま、再び出張になり、あの時の電話のことも忘れ、仕事に明け暮れていた。
仕事が終わり、営業所で点呼を終え、帰宅しようと車の鍵を探していると…
『よっ、美弥嬢!』
振り返るとそこには原田さんがいた
『こないだの配線は出来た?』
『いえ、出来てないです。ってか、もうそのことすら忘れてました~』
『そうなんだぁ~やってあげるって言ったのにさっ』
そう言いながら、営業所前にある自販機からジュースを買ってくれ私に手渡した。
『はい。どうぞ』
『あ、ありがとうございます』
『今日、会社の人何人かで家で飲み会するからおいでよ。明日休みでしょ?』
『はい。でも…』
『じゃぁ、決まり!6時に迎えに行くからね』
最初のコメントを投稿しよう!