~彼女~

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それから、ビデオ配線も出来ないまま、再び出張になり、あの時の電話のことも忘れ、仕事に明け暮れていた。 仕事が終わり、営業所で点呼を終え、帰宅しようと車の鍵を探していると… 『よっ、美弥嬢!』 振り返るとそこには原田さんがいた 『こないだの配線は出来た?』 『いえ、出来てないです。ってか、もうそのことすら忘れてました~』 『そうなんだぁ~やってあげるって言ったのにさっ』 そう言いながら、営業所前にある自販機からジュースを買ってくれ私に手渡した。 『はい。どうぞ』 『あ、ありがとうございます』 『今日、会社の人何人かで家で飲み会するからおいでよ。明日休みでしょ?』 『はい。でも…』 『じゃぁ、決まり!6時に迎えに行くからね』
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