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雨に綴じ込まれた眠気 深い呼吸は瞼を重く 黒雲が笑う 見上げたら雨 見下げた先は存在が居た 掲げた手で明日を掴んだのに 貴方は一向に赦さないから 恨んでない…こよなく雨に更に鬱は恍惚に俺を見下げてた 貴方も同じかと滔々に叫んだ 切なく耳に劈いた貴方の言葉 断片の数々が 必死に縋る亡者の手で恐々と亡くなるのが解る 耐え抜いた先に景があるのなら 胎児のように安らかに待つとする 打たれながら 打たれながら
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