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1.皮膚の症状
(主に古典型/皮膚弛緩型)
・軽い打撲や摩擦でも裂けやすく、傷が治りにくい。
・傷跡が細かいしわ状になる。
・皮膚は滑らかで、つまむとよく伸びる。
☆程度によっては、避けた皮膚を縫う針の縫い目からさらに裂けることもあり、手術時には注意を要します。症状が重い場合、出産時に早産や破水などの危険を伴う場合もあります。
2.関節の症状
(主に関節(過可動)型/多発性関節弛緩型)
・指などの小さな関節、肩や股関節などの大きな関節がゆるく、小さな力でも抜けやすい(脱臼/亜脱臼)
・関節が柔らかく、普通は曲がらないところまで曲がる。
・関節に慢性的な鈍い痛みや、一時的に強い痛みがある。痛む箇所は一定しない。
☆痛み止めや装具で対応することになります。じん帯や腱をそこないやすいので、日常生活には注意が必要です。
3.心臓などの症状
(主に血管型/後側彎型)
・動脈がもろく、拡張や動脈瘤、乖離、破裂などが起こる。
・心臓の弁がもろい。血圧が不安定。
・腸や膀胱などの消化器に憩室(袋状の突起)ができる。破裂する。
☆命に直接関わる症状なので、患者さんは定期的に心臓・血管のエコー検査をすることが推奨されています。
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