2番目の扉

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僕はメイを下に下ろした。 「ポロ、手を出せ」 『………?』 僕は両手をさしだした。 「片手でいいんだ。」 僕は左手を引っ込めた。 僕の右手をメイの左手が握る。 「これ握手っていうんだぜ。」 僕もメイの手を握り返した。 『握手か…初めてやるな。』 「ポロ、行っていろんな事を知ってこい。そして、俺に教えてくれ。いろんな扉の向こうの話。」 メイは手を放した。 「男と男の約束だからな。」 メイは笑った。 『約束……うん。約束。沢山待たせるかもしれないけど…約束。』 「いってらっしゃい。」 『いってきます』 僕は扉に手を掛けた。 そして…ガチャン。 メイに手をふりながら、扉をしめた。
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