1-2 一週間

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 1-2 一週間

 自宅から車で20分ほどのところにある、H市民病院に転院しました。    小児科ではとにかく、検査が続きました。    このころ、主治医の先生から「一週間持てばいいでしょう」と言われたようです。    のちに病気の確定診断を受ける際、生まれたときの状況や既往歴を全て思い出しながら母が説明していくのですが、あまりこの病院にいた時の記憶は残っていないようでした。なによりあまり話したがらないので、私もどういう状況だったかは断片的に知るだけです。    たちまちは命に関わるような症状は出ていないものの、お医者さんがどの病気なのか判断しかねる状況で、とにかく経過観察と検査ばかり…醜くゆがんだ手と足、しわしわの皮膚の治療は、ここでも結局できず、さらに大きな病院へと移ることになります。
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