466人が本棚に入れています
本棚に追加
/231ページ
『昨日は仕事遅かったし明日も休日なのに会社行かなくちゃいけないし。はぁ、かったるい。』
ある夏の暑い日の午後。
雅晴は自宅のソファーに転がりながらテレビを見ていた。
俺は本田雅晴、34歳。
某巨大企業に勤めてもう14年目。
今は大きなプロジェクトのリーダーを任されている。
毎日が忙しい。
独り身ならこんな時にはずっと寝ていられるのだが…………
「パパ~、どっか行こうよ~」
2人の息子達が絡みついてきた。
そう、俺には小4、小2の息子がいる。
あとは7つ年上の姉さん女房。
家にほとんどいない俺に代わりコイツらの面倒を見てくれている。
本当にありがたいし感謝している。
「久しぶりにどこか行くかぁ」
「やった~‼‼」
準備しようとして携帯を見たらメールが届いていた。
『どうせ、また仕事だろう』
メールを開いた瞬間……
莉乃………?
莉乃‼‼‼
驚いて携帯を落としそうになってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!