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朝。
「澪、遅刻するぞ。」
由岐が壁にかかった時計を指差す。
もう7時55分だ。
ウチから学校はまあまあ近いが、今から出なければ徒歩の私は遅刻ギリギリになる。
「ぁ、本当だ。じゃ、占いだけー。」
「はいはい。」
55分になってする朝の番組の占いコーナーを見てから学校に行く準備を始める。
と、行ってもバッグの中身を確認するだけなのだけど…。
『今日の一位はしし座さんの貴女!ラッキーカラーは赤だよ!』
「よし、一位!ぁ、由岐、お弁当は?」
「あぁ、悪い。」
由岐が台所に行って、可愛い花柄巾着に入ったお弁当を持ってきた。
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