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僕に大地(だいち)という名をつけたのは、僕が生まれてすぐに亡くなった母方の祖父だったと以前、母親から聞いた事がある。
大地に根を張り、強く生きていって欲しい、というのが名前の由来だったそうだ。
残念な事に僕は祖父の期待通りには育たなかったけどね。
僕は根無しのように周囲に流されている自分が大嫌いだった。
周囲の期待は僕にはあまりにも大きく、そして重かった。
それでも僕は努力を惜しまなかった。
勉強も頑張ったし、運動だって頑張っていた。
週五日の習い事に対してだって文句を言った事はない。
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