‡魔女と老婆‡

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「お前は、なんて役立たずなんだい!ボヤッとしてないで、とっととお行き!」 「…ごめんなさい。」 怒鳴っているのは、変わり者のボラ婆さん。オマケ付きのお菓子を買いあさるのが日課です。 お目当ての物が無かったらしく、ご立腹のようです。 謝っているのは、マルコ。両親を亡くし、唯一の身内であるボラ婆さんに引き取られたのです。 「…いってきます。」 消えそうな小さな声でマルコは、言いました。 「まったく…なんて忌ま忌ましい!」 ボラ婆さんは、見向きもせずにブツクサ言ってます。マルコが悲しそうに見ていると 「ほんとにノロマだね!」 罵声と物が飛んできました。
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