‡魔女と老婆‡

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マルコは、一体どうしてしまったのでしょう?お店の前から動こうとしません。 「ねぇねぇ。お母さん。」 「なぁに?ララ。」 「あそこにいるの…ボラ婆さんとこのマルコじゃない?」 マルコを知っているこの親子は、302号室に住んでいるセラ母さんと一人娘のララです。 二人は、声をかける事なく通り過ぎていきました。ボラ婆さんと関わりたくないからです。 マルコが見ていたのは、青い馬のヌイグルミでした。小さい頃、両親から貰ったヌイグルミ。大事にしていたヌイグルミ。 ボラ婆さんの所に来る時に、置いて来てしまったヌイグルミでした。 「…お父さん。…お母さん。」
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