‡魔女と老婆‡

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懐かしい思い出が甦ります。その時です。 「どこの浮浪児だ!客が寄り付かなくなっちまうだろ!」 店の主人が怒鳴り付けてきました。 仕方ありません。マルコの髪は、ボサボサベタベタ。服や顔も汚れているのです。 マルコは、慌てて逃げ出しました。息を切らせ家に帰ると、ボラ婆さんがカンカンです。 「どこで油を売っていたんだい!」 マルコは、小さく震えています。 「さっさっと、およこし!」 品物を奪い取ると、マルコを物置へと押し込めました。 「ふん!役立たずは、そこで反省してな!」 品物を確認すると、また同じ物です。ボラ婆さんの八つ当たりが始まりました。
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