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足を踏み鳴らしながら、あっちへウロウロ。こっちへウロウロ。目につく物全てに当たり散らします。
マルコを押し込めた物置のドアに物を投げ付けても怒りはおさまりません。
マルコは、耳を塞いで小さく震えながら待ちます。
「なんて運のない子なんだい!あとひとつなのに!」
こんな日が、何日も続いています。マルコも
(僕に運があれば…)
と心の中で呟きました。暗闇の中で、さっきのヌイグルミの事を思い出しました。
(今なら…いくらでも思い出せる。)
そう思うと、暗闇もボラ婆さんの怒鳴り声も恐くなくなりました。
暗く狭い物置の中で、ほんの一時の幸せな時間。
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