【時は流れて】

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30分ほどして孝太が「果梨」に入ってきた。 カウンターでマスターと一言、二言話すと席に向かってくる。 「わりぃ!待った?」 走ってきたのか軽く息が切れている。 「そんなに待ってない。」 目の前にいる孝太とはもう5年近く付き合っている。 我ながら長い交際期間だと思う。 既に一緒にいることがお互い、当たり前になっていた。 その日、2時間ほど話をして食事に行った後、カラオケしたりゲーセンへ行ったり… 最近、孝太がはまってるビリヤードを楽しんだ。 孝太は頃合を見計らって僕をホテルへエスコートする。 ホテルでは2人の愛を確かめ合う行為を行い… 孝太に腕枕をしてもらいながら夢の中に落ちていく。 この頃お決まりのデートコース。 ホテルでの孝太は徐々にテクニックを上げている。 初めてやった時とは別人のように成長した。 お互い5年の間で中身は随分変わったみたいだ。 起きてからもう一度、愛を確かめ合い一緒にお風呂に入ってから孝太は僕を家まで送ってくれる。 そんな変わらない部分にも幸せを感じながら僕は恋愛生活においても満足しているのだ。 僕は素直に幸せだと実感していた。
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