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土佐藩脱藩浪士である坂本龍馬、中岡慎太郎が近江屋にて暗殺された。
坂本は頭蓋に太刀を受け、ほぼ即死の状態であったという。が、襲撃より二日長らえた中岡によると、坂本は切られながらに「石川、太刀を」と中岡を変名で呼んだ。
真剣を手に取り、「残念だった」と残し、坂本は絶命する。
中岡の言によれば刺客は「こなくそ」との方言を発したとの事である。
現場には、さも犯行に及んだのが新撰組であるかの如く、鞘と下駄が残されていた。
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