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琥珀はもともと、九州の人間である。と云うか九州に流れ着いた。
琥珀と呼ばれるがこれは本名ではなく、東次郎が付けた呼び名である。どういう意味かと訊ねたところ「お前さんの肌の色さね」と東次郎は笑った。
つまり琥珀は異人であり、黒人である。
詳しくは後に語るが、琥珀は東次郎に命を救われ、召し抱えられている。
尚、琥珀が来日したのは西郷が産まれる遥か前である。
琥珀の持つ薩摩への影響力は半端なものではない。これが何故かは後の著に譲り、ここでは琥珀の力は西郷より上であり、当然琥珀も結衣も上座にいる。
琥珀はこの調子で桂小五郎とも面会している。
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