朱鷲の死にゆく運命

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「そういや今日は街の中央広場で薔薇ノ十字団(ローズクロイツ)の幹部が演説に来るらしいぜ」 「マジで!?誰!?」 「確か五聖覇の一人、ブルート・エルバイナ。通り名が神択の巨星だっけ?」 「あぁ。あの人か」 「なんかどうでもいいって感じだな」 最初の食いつきとは真逆の態度に不思議な顔をするチェル。 「俺は五聖覇の一人で、尚且つ他の四人を統べる、アルセウル・ビバラティアさんしか興味ないって」 「あぁ!確かにあの方はお前のタイプだな。身長高くて黒髪のロングヘアー。小顔で切れ長の目。そしてどこか気品を感じるその美貌。それにお前と同じ武器の種類を使ってるよな」 「そう!だから一度でいいから喋ってみたいんだよなー」 ルインは言った後に大きなため息をついた。 「まあそれはさておき、俺は個人的に薔薇ノ十字団は嫌いだ」 「なんで?アルセウルさんもいるじゃないか」 「そうゆう事じゃなくて、その教団だよ。なんか怪しいと思うんだよ」
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